ブラジルに多いコーヒーの品種はブルボン種
コンビニのローソンの100円コーヒーは今、イエローブルボンブレンド
ローソンで買って実際に飲んでみました。好評で、毎年、冬だけの限定販売をしているそうです。
カップの色はいつも(茶色)と違い黄色でした。カップには今だけの”ウィンターブレンド”、”イパネマ農園 イエローブルボン30パーセント使用”と書いてあります。
飲んでみると、いつものよりもどこか、甘い風味、甘い香りがしました。
ブルボン種はアラビカ種を代表する品種のひとつで、コーヒーの実は熟すと赤色になるのが普通です。ブルボン種には赤色のほかに黄色に熟す品種があり、黄色い品種はイエローブルボンと言われています。
イエローブルボンの特徴は、やわらかな苦味、甘み、フルーティーな香り、濃厚感です。
本題に入る前に、コーヒーの品種について簡単に説明いたします。
コーヒーの2大原種(Coffea arabica、Coffea robusta)
コーヒーの2大原種はアラビカ種とロブスタ種で、世界中で生産されているコーヒーのうちティピカ種が7割、ロブスタ種が3割を占めています。ロブスタ種は缶コーヒーやインスタントコーヒー、さらにはレギュラーコーヒーのブレンド用として使われています。
アラビカ種の2大変種 ティピカ種とブルボン種
ティピカ種の代表的な銘柄はモカコーヒーで、甘く、フルーティーな香りがします。
コーヒー生産量世界一の国ブラジルの品種はどちらの系統が多いのか?
ブルボン種の故郷はブルボン島(レユニオン島に改名)
その一方で、1715年には、アフリカの東のマダガスカル沖にあるフランス領のブルボン島(現在はレユニオン島に改名)でイエメンから移植されたティピカ種の変種(突然変異)が発見されました。「ブルボン・ロンド」と「ブルボン・ポワントゥ」です。ブラジルをはじめ、中南米に広まったのは生産性の良い「ブルボン・ロンド」の方でした。
ブラジルで今、多く生産されているのは、ブルボン種から派生した品種の方です。ブラジルを代表する「ムンド・ノーボ」という品種が国内生産の40パーセントを占めています。
ブルボン島からブラジルに移植されたブルボン種がどのように変化していったのか?
ブルボン種が突然変異。 カツーラCaturraと命名。
カツアイはその系統にロブスタ種の影響を受けており、生産性は高いが、苦味が強くなる可能性があります。
Typica and Bourbon: The First Two Varietals
ティピカとブルボン:最初の2つの変種
It’s particularly suited to the country’s climate and accounts for about 40 percent of Brazilian coffees.
Farmers like Mundo Novo, because it’s resistant to disease and has a high yield. Coffee drinkers like it, because it produces a sweet cup with a thick body and low acidity.
中央アメリカ、南アメリカで良く見られるコーヒーの変種
Catuai, Mundo Novo and Pacamara
カツアイ、ムンド・ノーボ、パカマラ
パカマラとはどんな品種?
Pacamara is a mutation between Maragogype (a Typica varietal) and Pacas (a Bourbon mutation).
イパネマ農園はどこにあるの?
①モジアーナMogiana地区
サン・パウロ市のすぐ北のサン・パウロ州とミナス・ジェライス州の州境に沿った地域です。モジアナ地域は豊かな赤土で知られています。
② スル・デ・ミナスSul De Minas地区
ブラジルのコーヒー生産の中心地で、ゆるやかな起伏のある丘が多い地域です。ミナス・ジェライス州の南部にあります。
③セラードCerrado地区
ブラジル中央の高原地域にあります。ちょうどサンパウロと首都ブラジリアの中間にあります。
ローソンのホームページの「ブラジル・イパネマ農園だより」にイパネマ農園の場所が記載されていました。
イパネマ農園はブラジルの伝統的なコーヒー産地 ミナス・ジェライス州に位置する 世界最大 規模 の単一農園 です。
その広さは山手線の内側と同じくらい。平均気温23℃、年内降水量1,500mm。
イパネマ農園の会社名 :Ipanema Agricola S.A.、Ipanema Comercial e Exportadora S.A.
(二社は一体で経営されており、資本金・売上高・従業員は合算で記載)
イパネマ農園は スル・デ・ミナスSul De Minas地区にあるようです。スペシャルティ・コーヒーの生産、輸出を行っているそうです。
Ipanema Agricola S.A.で検索すると、下の地図の赤い印の場所であることがわかりました。